平和への想い願いを行動に~戦争法制廃止・憲法改悪阻止に向けたこの1年の取り組み~
この間、私たちは憲法改正の反対、とりわけ安保法制(戦争法)廃案から廃止を求める活動に取り組んできました。
志を同じくする近くの法律事務所と連携し、朝8時30分から南森町駅で、昼休みに西天満交差点で、それぞれ月1回の街頭宣伝に取り組みました。特に配布物にこだわり、「どうすれば戦争法の危険性が伝わるか」「どうすれば関心を持ってもらえるか」など、弁護士と事務局が一緒に会議を開き、意見を取り交わしてきました。また、地域の諸団体の皆さまにもご協力をいただき、JR吹田駅や阪急南千里駅・豊中駅で宣伝活動を行いました。自分たちの言葉で自分の想いを伝えるべく、弁護士だけでなく、事務局もマイクを握りました。
これまで、北大阪総合法律事務所単独での取組はいろいろ経験してきましたが、他の法律事務所との連携は今回が初めてでした。戦争法に対するいろいろな意見、いろいろな視点に触れることができ、その中で改めて戦争法の廃止は成し遂げなければならないものだと再確認をしました。
ところが、去る7月10日に投開票された参議院選挙では、「改憲」が語られず周知徹底されることの無いまま、改憲勢力が議席の3分の2以上を獲得してしまいました。
2013年に成立した安全保障に関する情報秘匿を狙った特定秘密保護法、2015年9月に成立した海外での武力行使を可能とする安保法制、また今回の選挙で改憲を狙う勢力が大多数を占めることになり、このままでは当たり前の自由が当たり前でなかった戦前の日本に逆戻りしてしまいます。「憲法が時代に合っていない」というのは、合うはずもない既成事実を無理矢理つくりあげてきたからです。
しかし、誰もが望むこの国が向かう先は、平和で明るい未来のはずです。私たちは祖父母から戦争の悲惨さを生の声で聞ける最後の世代です。私たちには過去から学び、平和な日本を子どもたちの未来に繋げていく義務があると思っています。ひとたび戦争が始まってしまえば、国家権力によるすべての国民に対する最大の人権侵害がまかり通ってしまう。今の日本のこの危うさに、一人でも多く気づいてもらえるような活動を今後も続けて行きたいと思います。