弁護士の牛尾淳志と申します。
弁護士の牛尾淳志と申します。今年の3月から北大阪で働いています。
この原稿を書いている時点ではまだ2カ月足らずなので、北大阪総合法律事務所に関わってくださっている多くの方とは、まだ面識がありません。今後お会いすることがあれば、ぜひよろしくお願いいたします。
といっても、実は弁護士としては、もう5年目で、もう(残念ながら?)新人ではありません。それも、実は私は、前も北大阪総合法律事務所で1年間執務をさせていただいていたことがあります。
私は、平成25年の1年間、北大阪で(このときは1年目の弁護士として)働き、平成26年から29年2月末までの3年間、高知県の安芸市というところで仕事をしていました。
私が、安芸市へ行くことになったのは、「法テラス」(日本司法支援センター)という組織が司法過疎地(弁護士がほとんどいない地域のことです。)に法律事務所を作って運営する事業をやっているからです。
私は、安芸市にある「法テラス安芸法律事務所」で、3年間、弁護士2名事務員2名の体制で、弁護士として活動していました。(なお、法テラスは「民事法律扶助制度」も運営しています。)
安芸市には、高知地方(家庭)裁判所の安芸支部があるのですが、弁護士は法テラスとひまわり基金の弁護士しかおらず、全員で3名だけです。その3名で、地域の方の法律相談を受けたり、時折起こる刑事事件の国選弁護人を担当したりしていました。
ご相談の中には、事件としてお受けするものもあるのですが、必ずしも経済的に豊かな地域とは言えず、『トラブルになっても、弁護士費用を払ってまで頼むのは難しい』とおっしゃる方も相当数おられました。そのような地域では、民事法律扶助制度があることは、都会よりも大きい意味があるように感じました。
また、安芸を含む高知県の東部では高齢化が相当に進行しており、財産管理が困難な独居のお年寄りの後見人になることや、同居人による虐待を受けているお年寄りの支援を行政機関の方と一緒に行うこともありました。
3年間を高知(安芸)で過ごし、大阪に戻ってくると、大阪の快適さも感じるとともに、(今も少し高知で仕事をしているので)高知の良さも再確認することができ、「行ってよかった!」と思っています。
ともかく、今後は「高知にたびたび行く」北大阪総合法律事務所の弁護士として、活動していく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。