「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」にご協力ください
安倍首相は、今年5月3日の憲法記念日に、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と発言しました。
憲法改正は、安倍首相の祖父である岸信介・元首相の遺志であり、安倍首相にとっても悲願です。なかでも、戦争放棄と戦力不保持をうたっている憲法9条を改正することに執念を燃やしているようです。
具体的には、いまの憲法9条に、新たに第3項を書き加えて、自衛隊に関する条項を追加する、ということのようです。
戦争放棄と戦力不保持をうたっているいまの憲法9条のもとでも、自衛隊は日本が攻撃されたときに自衛するための必要最小限の実力として、その存在が認められています。ただ、あくまでも「自衛のため」ですから、自衛を超えるような活動、すなわち、自衛隊を海外に派兵したり、他国の戦争に加担したりすることは許されません。かつて、小泉元首相が自衛隊をイラクに派遣しましたが、その名目は、あくまでも「非戦闘地域」における「人道復興支援」であって、イラク戦争への参戦ではありませんでした。
ところが、安倍首相は、2015年に、「集団的自衛権」を容認する安保法制を強硬可決させました。日本が攻撃されていなくても、日本の同盟国(アメリカとか)が攻撃されている場合には、自衛隊を海外に派遣して助太刀させる、というものです。
これは、憲法9条が定めている「自衛のため」という限度を超えてしまっています。そのため、日弁連や大阪弁護士会、さらには、全国のほとんどの憲法学者が、安保法制は憲法違反・違憲だと考えています。
自衛隊に関する条項を憲法に追加するという安倍首相の「加憲」は、これまで日本の自衛のために活動してきた自衛隊を、海外で戦争する軍隊に変質させてしまう危険性があります。
いま、内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)、梅原猛さん(哲学者)、瀬戸内寂聴さん(小説家)、なかにし礼さん(作家・作詞家)などの著名人の呼びかけによって、
「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」が始まっています。
当事務所でも、この全国統一署名へのご協力を訴えています。ぜひご協力ください。
JR吹田駅前にて、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」の呼びかけをさせていただきました。当事務所の弁護士4名、事務局8名で、オリジナルリーフレットを配布して、署名へのご協力を訴えました。小雨がぱらつく中でしたが、足を止めて署名し…
北大阪総合法律事務所さんの投稿 2017年10月16日(月)