民法協 権利討論集会に参加してきました!
第7分科会報告
「SNS・インターネットは、これからの労使紛争・社会運動に不可欠なツールである!」
インターネットが普及し、誰もがパソコン、スマホ、タブレットのいずれかを持つ時代になりました。分からないことは辞書をひくよりインターネットで調べ、情報を探すのも、拡散するのも、紙媒体より、SNSが使われることの方が多くなりました。
私自身、FacebookとLINEをしていますが、多くの人に見せることを目的にしていないので、限られた範囲でしか公開していません。
法律事務所や組合が情報発信をするとき、より多くの人に見てもらうためにどのような工夫が必要なのか。SNSをどのように活用すればいいのか。「見せる」ホームページの作り方、投稿の仕方について知りたくて参加しました。
労働運動・弁護士業務においてSNSを活用する意義について、清水亮宏弁護士・POSSEの坂倉さん・渡辺輝人弁護士から話がなされました。
その後、実際の活用事例がPOSSEの坂倉さん(しゃぶしゃぶ温野菜ブラックバイトの事例)、プレカリアートユニオンの清水さん(アリさんマークの引越社の事例)から紹介されました。
個人的に「なるほど!」と思ったことを何点か。
写真付きで投稿する。投稿は、短く、分かりやすく、インパクトを持たせる(特にTwitterは140字という制限の中で伝えたいことをまとめなければならないので、短い文章で伝えたいことを書く訓練になる。Facebookは字数は自由だが、150字以上は「続きを読む」として省略されるので、150字までに読ませるための工夫を)。
Twitterは実名でなくても登録できるが、あえて実名で肩書き・写真付きの方がフォロワーが増える(信頼も増す)。
情報発信はこまめにする。タイミングよく投稿をする。「すぐに」投稿する方がいい(団体交渉の後にすぐ報告を載せるなど)。その時々の社会問題に専門家としてコメントをすると、意外と記者などが見ている。ニュースのTV画面を写真に撮って、コメントをする(何のニュースか分かるよう、TVは敢えて字幕表示にしておく)。
共感を得るために敢えて情報を制限するなど戦略的に考える(悪徳店長の個人名・顔写真を載せるより、ひどい会社であることを強調した方がいい場合など)。
基本的に自分の家族や友達に言えない話は書かない。運動に使うアカウントでプライベートなことは書かない。炎上は気にしなくていい。
会場からも質問や発言がなされましたが、意外とSNSに対して苦手意識を持っている人が多いようです。特に年齢が高い世代には、SNSを運動に活かすことについて理解が得られにくいようです(具体的なイメージができないからかも知れません)。いろいろなことを経験し、人が束になることの力を知っているのは上の世代なので、下の世代から諦めずに提案をしつつ、これまでの取り組みと上手に組みあわせながら進めていくことが大事です。
民法協主催で、初心者向けの「SNSの使い方」講座をしてみてもいいかも知れませんね。